※スペイン風邪(1918~1919(大正7~8)にかけ世界中で猛威をふるった新型インフルエンザ)では4,000万人もの人が死亡し日本でも2,500万人が感染、38万人が死亡したが、乳酸菌(発酵乳)を常飲していた地方では死者は出なかった。
乳酸菌とは「乳糖やブドウ糖を分解して大量の乳酸をつくる細菌」の総称です。
私たちの身近にある乳酸菌を利用している食品としては、ヨーグルト・チーズ・乳酸菌飲料・味噌・醤油・清酒・ワイン・パン・キムチ、マッコリ・ザ―サイ・メンマ 等が挙げられます。
〈動物性乳酸菌〉動物由来のミルクや肉に好んで生育します。
〈植物性乳酸菌〉植物由来の漬物・穀類・果汁などに好んで生育します。
〈腸管系乳酸菌〉ヒトや動物の腸内に棲息します。ヒトの腸管内には、約100~500種、約100兆個、重さにして約1~1.5kgの乳酸菌が棲息しているといわれています。
胎児のときの腸内は全く無菌で、出生すると多くの種類の細菌が絡みつくようになります。
赤ちゃんは、生後1~2日目で大腸菌・腸球菌・ウェルシュ菌などが腸内に発生し、3~4日目には腸内細菌(善玉菌)が現れて有害菌(悪玉菌)が減りはじめ、5日目には腸内細菌(善玉菌)が圧倒的に優勢になります。
ちなみに、多種多様な細菌の集団を腸内細菌叢、あるいは腸内フローラと呼びます。またその働きや人体に対する影響から分類すると、乳酸菌などの善玉菌、大腸菌・ウェルシュ菌などの悪玉菌、そしてどちらにも属さない中間の日和見菌に大別できます。
ヒトの腸内に棲息している菌は、大部分が嫌気性(増殖に酸素を必要としない)であり、食事から摂取した栄養分の一部を利用して棲息しています。
消化管の部位、年齢、食事の内容や体調によって異なりますが、糞便のうち、約50%は腸内細菌であるといわれています。腸内細菌とヒトとは共生関係にあり、健康に密接に関わっています。
分類すると乳酸菌には数多くの種類があり、ヒト腸内菌は、下記の4属種に分けられます。
JA3M菌(P-IF菌)は、(3)Lactobacillus ラクトバチルス属の「ラクトバチルスケフィーリ(P-IF JA3M菌)」を主要菌とした乳酸菌2種(Lactobacillus kefiri P-IF<寄託番号:FERM BP-10896>、Lactobacillus kefiri P-B1<寄託番号:FERM P-21554>)と、酵母3種(Kazachstania turicensis P-Y3<寄託番号:FERM P-21556>、Kazachstania unispora P-Y4<寄託番号:FERM P-21557>、Kluyveromyces marxianus P-Y5<寄託番号:FERM P-21558>)で構成されています。
この乳酸桿菌は、増殖と共に急激にpHが低下し約48時間でpH3.6(胃酸と同等)まで到達することから、胃酸を通過し生きたまま腸に到達する能力の可能性を持っており、更に生成した有機酸で他の菌(悪玉菌)を破壊し、腸内菌叢バランスを正常化します。
ヒトが健康でいられるのは、善玉菌が悪玉菌を抑える形で腸内フローラが一定のバランスを維持しているからで、逆に、環境・食生活・ストレスなどで悪玉菌が増えると、腸内腐敗が促進され、アンモニア・フェノール・インドールなど、ヒトの健康に有害な物質が増え、これらは腸管から吸収され、長い間には肝臓・心臓・腎臓などに負担を与え、老化を促進したり、がんをはじめとする様々な病気の原因ともなります。
JA3M菌は、強い抗菌性を持つことで他の悪玉菌の生育を阻害します。また、JA3M菌の生成物にも効果が期待でき、JA3M菌の表面構造(糖鎖構造)により腸管や他菌等に吸着できると考えられます。結果、腸管免疫賦活化・有害物質排除に大きな期待が持てます。更に実験の結果、市販のヨーグルトに比べ著しい効果が確認され、また、連続摂取約2週間でJA3M菌が最高値となり、活性レベルを維持できることを確認しました。これからの食生活やストレス環境を考え、自己責任によりJA3M菌を上手に利用して最高の健康管理をいたしましょう。
今後、ウイルスなど、いろいろな実験等で更なるJA3M菌の効果が解明され、人類に多大なる貢献が期待されます。